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腰痛の原因→実は・・・


腰痛85%が非特異的 心療内科・精神科でストレス軽減療法も
http://www.news-postseven.com/archives/20130125_167424.html


腰痛は多くの中高年を悩ます症状だが、 自営業の男性・Aさん(55歳)の腰痛歴は長い。

いくつかの病院を渡り歩くも原因がわからず鍼灸や整体も試みたが、一時的に楽になってもまた元に戻ってしまい変化は感じられなかった。
このまま腰痛と一生付き合うのかと思うと、気分も落ち込む毎日だ。

Aさんのように、原因がはっきりしない腰痛を非特異的腰痛といい、実に腰痛の85%がこのタイプだと近年わかってきた。
いわゆる「ぎっくり腰」も非特異的腰痛に含まれるという。


昨年末に発表された、日本整形外科学会・日本腰痛学会の腰痛診療ガイドラインには、非特異的腰痛に対しては従来の消炎鎮痛薬や抗うつ薬、筋弛緩薬などの他に、「認知行動療法」が有用であると明記された。

認知行動療法とは、精神科や心療内科で行なわれる精神療法の一つで、物事の受け取り方や考え方を通して心や体の痛みを楽にし、問題を解決していく方法だ。

たとえば、腰痛に対する認知行動療法の一つとして、患者に日記を書いてもらう方法がある。
患者は痛みで「何もしたくない」と消極的な気分になりがちだが、自分がその日に達成したことを日記に書くことで、「痛くても自分はここまでできた」と認識し、痛みに対する考え方を改めていく。


 吉田祐文・那須赤十字病院整形外科部長が解説する。

「腰痛の原因が特定できないと診断された症例のなかには、がんが原因だったり、骨盤の異常である仙腸関節障害だったりすることもあります。
特に、シニアにはがんや感染が原因の腰痛は少なくありません。

まずは正確な診断が重要です。
その上で、痛みの原因が精神的なストレスなのか生活習慣なのか、医師が患者さんときちんと向き合って探っていくことが大切なのです」


実際に臨床現場では、薬だけではよくならない人が、医師に話を聞いてもらうだけで症状が和らいだり、腰痛が起きた時の対処法や生活習慣をアドバイスしただけで良くなるケースも少なくないという。

こういった新しい腰痛治療は整形外科医が行なう場合もあるが、医療機関によっては心療内科・精神科と協力するチーム医療で効果を上げているところもある。

たとえば、福島県立医科大学付属病院では、整形外科と精神科が協力して、抗うつ薬や抗不安薬の処方や認知行動療法、カウンセリング、運動療法などを行なうリエゾン療法(連携療法)を実施している。

認知行動療法の医療費は医療機関により違いがあるが、自費で1回3000円程度だ。


「ストレスには精神的なもの以外にも冷えや疲労などもあります。
冬の底冷えが腰痛を引き起こす人もいる。その場合には、冷えに効く漢方などを処方すると驚くほど効果が出る場合もあります」(吉田氏)
※週刊ポスト2013年2月1日号

冬とぎっくり腰の関係


冬のぎっくり腰に注意! 転んでもいないのに腰に痛みも 
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20130121590.html


寒さが厳しい朝や、大雪のあとの凍った道を歩いているとき、転んでもいないのに腰に痛みを感じたり、昔の痛みがぶり返す人が増えているという。

10年以上整体師として12万人以上の腰痛を和らげてきたという、人形町クローバーカイロプラクティック(http://www.clover-chiro.jp/)の財津代表は

「冬場の腰の痛みには冬独特の痛みの理由があり、そのままにしておくとぎっくり腰になってしまう確率が8倍以上になります」

といい

「1年のうち気圧が高くなっている冬の間は、自律神経が刺激されて体が常に戦闘状態になり、休んでも疲れが取れずに疲労が蓄積しやすくなっています。その結果、こわばった筋肉や関節が瞬間的に正常に動かずぎっくり腰を引き起こす原因となります」

とのこと。


また冬場のこわばった体の状態からは、かがんだ瞬間やくしゃみなどが引き金となってぎっくり腰になることもあるという。

万が一ぎっくり腰になってしまったら、疲労を回復することと、正しい腰のそりを取り戻すことが重要とのことだが、予防のためにもリラックスする時間を意識的に作り、疲労から回復しやすい体づくり、正しい姿勢を日ごろから意識することが非常に大切になるとのこと。

年末年始の食べ疲れ飲み疲れからまだ完全回復できていない人も、ぎっくり腰にならないようにちょっとした意識をしてみるべきかもしれない。
(産経デジタル)


シニア世代に多い腰痛


シニア腰痛の脊柱管狭窄症 痺れ・痛み・残尿感・便秘の症状
http://getnews.jp/archives/285308


 日本人の8割が一生に一度は経験するという疾患は、放っておけば歩くのが億劫になり、さらに筋力が低下して悪化するという悪循環に陥りかねない。アクティブな生活を取り戻す最新治療を報告する。

 一口に腰痛といっても、その原因はさまざま。中でも、年々増え続けているのが脊柱管狭窄(せきちゅうかんきょうさく)症だ。シニア世代を悩ませる腰痛原因の代表的な病気である。

 昨年退職した埼玉県のAさん(65歳)はようやく好きなゴルフ三昧の生活を満喫できると喜んでいた矢先、以前からあった両脚太腿の痺れが悪化し、ゴルフどころではなくなった。

「歩くと痺れと腰の痛みが強くなり、グリーン上を移動するのも休み休みでした」

 Aさんは整形外科を受診し、CT検査の結果、「脊柱管狭窄症」と診断された。

「脊柱管(背骨)は神経の本幹(馬尾)が通るトンネルで、加齢と共に狭く変形していきます。また、何らかの原因で脊柱管が狭くなることで神経が圧迫され、お尻から下肢にかけて痺れや痛みなどが起こるのがこの病気です」

 こう解説するのは、脊椎・脊髄の専門医である白石建・東京歯科大学市川総合病院整形外科教授だ。

 脊柱管狭窄症の典型的な症状には、痺れや痛みに加えて、一定の距離を歩くと痛みが強くなり少し休むと痛みが治まる「間欠跛行」という症状や、重症化すると残尿感や便秘などがある。

「症状が軽い場合には、経口プロスタグランジンE1、消炎鎮痛剤などの薬物療法や、痛みの起こっている神経に局所麻酔やステロイド薬を注入する神経ブロックなどでよくなります。

 しかし、このような保存療法でも症状が改善しない場合には、脊柱管を広げる手術が必要です。Aさんのようにゴルフを楽しむなど以前と同様の活動的な生活をしたい人には第一の選択肢となります」(白石氏)

※週刊ポスト2013年2月1日号

腰痛の原因 その一因にストレスも


腰痛の一因にストレス 日記や挨拶で対策を〈AERA〉
dot. 1月19日(土)7時3分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130119-00000001-sasahi-hlth


最近では年代を問わず悩まされる人が多い腰痛。
その一因として、労働者健康福祉機構の整形外科医の松平浩(こう)さんはストレスを挙げる。


松平さんはこれまでに、働く世代を中心に腰痛に関連する研究を続けてきた。
アンケート調査などをもとに分析した結果、腰痛は心理社会的要因で引き起こされる場合もあることがわかったという。


例えば、強いストレスにさらされると、心のバランスを保つ脳内物質であるセロトニンやドーパミンが出づらくなる。
その結果、心臓がドキドキしたり下痢をしたりと自律神経の影響を受ける症状が出る場合がある。
松平さんは、これと同じ仕組みで腰痛や肩こりが起こることも考えられるという。


腰痛の原因はストレスのほかにも、それと並列して腰自体に負担がかかる機能障害が考えられるという。

松平さんは約3800人のデータをもとに解析した結果、

(1)介護を含む重量物(20キロ以上)の取り扱いに従事したり、
(2)前屈やねじり動作を頻繁に行うことに加えて、
(3)仕事に対する満足度が低かったり、
(4)上司のサポート不足や、
(5)めまいや頭痛、肩こり、胃腸の不調などがあることが、

腰痛が慢性化する危険因子であることがわかった。


松平さんは、猫背の姿勢が強くなった場合は体を後ろに反らし、後ろに反り気味の時間が増えたら前かがみになる軽い運動を推奨している。

くしゃみや咳をする際も壁や机に片手をついて腰への衝撃を和らげることが必要だ。


そして、脳の機能障害を防ぐ必要がある。
ドーパミンなどの分泌を促し、仕事に集中するため「よし、やるぞ」と一声かける。
また、脳の機能を活性化させるには、音楽鑑賞ウォーキングなどがお勧めだそうだ。

仕事中は挨拶や感謝の言葉をあえて口に出してみるなど、折り目をつけた人間関係を意識的につくることも大事だという。
さらに松平さんが提唱するのは日記をつけることだ。

「上司に怒られたら腰が痛くなった」など、その日の出来事やその際の体調をつけておくと、後になってどういうときにストレスと連動して体調が悪くなるかがわかり、解決策も見つけやすいという。

※AERA 2013年1月21日号